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「第3回 東尋坊愛のマラニック(103km)」に夫婦で参加しました。
夫婦で18大会、42回目のウルトラマラソンです。
ウルトラマラソンは、2003年から私が始め、2005年から美由紀も走るようになり、それ以来、旅行のようにして楽しむのが大好きになりました。北はサロマから、南は沖縄宮古島まで、色々な特徴ある大会に参加し、大会前後の観光を楽しみ、100km走っていなければ、多分一生来ることのなかった場所を、沢山訪れる事が出来ました。
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そんな理由から、私たちの大会選びは大会の魅力もさることながら、今までに行ったことの無い場所、観光や食事が楽しめそうな場所が最優先です。
日本の主な大会は一通り走りましたので、最近出場する大会の多くはローカルな大会。この週も、URCの仲間が多く参加した「野辺山ウルトラマラソン」は100kmの部の定員2,100名。私たちの出たこの大会は、103kmの部で500名。後半になると、一人旅になることもあります。
しかし、こういう大会の素朴な雰囲気は捨て難く、最近はむしろこれ位の規模の大会を選んで行きたいと思うようになりました。今回は、二人とも初めての福井県。見るもの全てが新鮮で、食事もハズレはありましたが色々楽しむ事が出来ました。
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この大会、福井県の名勝「東尋坊」がスタート・ゴール地点となっています。
スタートもとてもユニークで、ランナー一人一人に配られた風船に願い事を書いた短冊を付け、朝5時のスタートと同時に空へ。その時全員で「愛してるよ~」と叫んでスタートとなります。
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その理由は、平安時代に愛の炎を燃やした、東尋坊、あや姫、真柄覚念の想いを平成の世に甦らせ、東尋坊を愛の岬として参加者に案内したいと言う、主催者の願いから来ているのだそうです。
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さて、まだ第3回のこの大会ですが、最高のお天気に恵まれました。これまでの2回は、猛暑と降雨だったそうです。この日は、晴れていながら気温は最高でも20度を下回り、実に快適な一日。100kmマラソンとしては、ほぼベストコンディションだったと思います。
小規模の大会なので、トイレはコンビニ頼り、エイドは少なめ、距離表示は10km毎にしか無いなど、少し行き届かない部分も感じましたが、全体としては良く出来た大会運営だったと思います。
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「東尋坊」をスタートして内陸へ入り、「平泉寺 白山神社」の境内で折り返す103km。
抜群の見所と言うのはありませんが、高低差も300m弱と比較的平坦で走りやすく、水の大変豊かな福井の田園風景を眺めながら、山に向かって進んでいきます。
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走りながらも、何となくホッとするような風景です。私はいつもカメラを持っているので、今回も300枚くらい写真を撮りました。前半は多少練習不足の不安を抱えながらも、夫婦ともまあまあのペースで折り返しました。
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しかし、こんな時こそ落とし穴があるもので、快調だった美由紀が突然不調に陥りました。
体の痛み、気力の減退、勿論疲れもあったでしょうが、一時は完全にストップしてしまいました。それでも、まだ残り時間は十分。諦めるには早過ぎる状態でしたので、歩いて止まってを繰り返して、何とか前に進みました。
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役に立ったのがGPS。この大会、距離表示は10km毎にしかありません。感覚だけで自分の位置を知るのはまずムリです。距離表示を待ってばかりでは、それだけで精神的に疲れてしまいます。
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GPSを見ながら、残り時間を計算し、1kmのペースを組み立てて走りました。
終盤、残りキロ10分ペースでもゴール出来る状況でしたが、ボロボロになるとそれでもラクとは言えません。スタート時は、色々思うところはありましたが、もう目標は完走だけに切り替えました。
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最後となると、103kmのこの+3kmが恨めしく思えます。
廻りは暗くなってしまいましたが、それでも、残り距離が短くなるほどに元気が出て来ます。100km過ぎる頃には、完走を確信出来ました。
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記念撮影する心の余裕も出来て、遅いながらもビクトリーランのような気分♪
制限時間の5分前に、揃ってゴールに滑り込みました。ローカルな大会なので、私たちの後にゴールしたのは僅かに2名。殆どブービーと言う順位でしたが、我々のレベルで調子が悪ければ、ゴールまで辿り着けただけでも儲けものです。
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私が100kmを走り始めて以来、夫婦での100km完走も42回に繋がりました。
翌朝、脚の痛みはありましたが、食欲も出て前日の苦しみがウソのような気分です。
この日も素晴らしいお天気で、東尋坊を再度訪れ、永平寺にお参りし、永平寺蕎麦を食べ、永平寺温泉の足湯に浸かり、風情ある山中温泉と「こおろぎ橋」を見学しました。
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福井は関東からは相当不便な場所と言う印象でしたが、羽田から小松空港へ飛び、レンタカーを借りれば、福井までは1時間ちょっとの距離です。今度は、マラソンじゃなくて、温泉とカニ三昧で行きたいなぁと思っています。
URCの皆さんからは、応援メッセージを沢山いただき、とても励みになりました。弱気になりかけた時は思い出し、何とかゴールまではと自分たちを奮い立たせました。本当にありがとうございました。